部活は鳥籠
今週のお題「部活」
高校を卒業してから10年以上になるが、
私は高校の部活の同窓会には一度も顔を出していない。
私の青春は甘酸っぱさより、辛酸の方が多かった気がする。
高校時代、私は細身の体にも関わらずアメフト部に入部した。
細身だった分、誰よりも練習を重ね、県大会を準優勝する時には副将としてレギュラーの地位を固めていた。
よく部活の仲間は、
厳しい練習を乗り越え一緒に成長してきた大切な仲間だ!と言われるが、
私にとってはそうではなかった。
私にとって部活のメンバーは敵だった。
部活のメンバーが私の事をどう思っていたかはわからないが、私は早くこのメンバーと関わるのを終わりにしたいとずっと思っていた。
部活というのは狭い社会だ。
その社会はあたかも鳥かごのようで逃げる事が出来ない。
その狭く限られた社会で、関わりたくない人達とも関わらざるを得ない。
部活を辞めれば関わらずに済む。
しかしなぜ、自分が去らないといけない?
部活を辞めるという選択肢は私の中にはなかった。
その代わり、部活を辞めたら2度とこいつらとは会わないと心に決めて歯をくいしばって3年間やり遂げた。
なぜ、部活のメンバーを嫌いになったか?
それは、あいつらが集団でしか吠えられない卑怯ものだと思っていたからである。
うちの部活は厳しく、誰かがミスをすると1対1ではなく多数対1でミスをしたものを責める。
そんな習慣が染み付いていた。
自分一人では言えないやつはこの際にのっかってくるのだ。
卑怯ものだ。
一人では吠えられない卑怯もの。
私はそんな卑怯ものにはなりたくないと思った。
厳しい環境で皆、余裕がなかったと思う。
皆、自分で精一杯。
人に優しくする、気を使う、思い遣り支えるといった事が出来なかった。
そんなチームを変革させまとめる事が出来なかったのは副将である私の罪過でもあるが。。。
きっとあいつらとは、違う出会い方をしていたらもっと仲良くなれたかもしれない。
環境は人を大きく変えてしまうから。